本日は、東京都荒川区の出張修理でお預かりした“JUKI 職業用ミシン SPUR98スペシャル”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級機械縫製整備士の名取です。
今回の依頼内容は…
『縫い目がおかしい…』
そんな依頼内容でした。
縫い目の長さは2㍉～3㍉を示してるのに、確かに縫い目が粗いのが第一印象。
縫い目の調節ダイヤルを外すと、ダイヤルに連結のピンが焼き付きから動きが鈍くなってるのことがわかりました。
職業用ミシンは、使う頻度や使う環境によっても異なりますが、定期的に注油しないと何処かしら不具合を起こす可能性が高くなります。
経験上、このミシンは徐々に他の箇所にも不具合が生じる可能性があると判断し、今回は全体的なメンテナンスも合わせてお預かりさせていただきました。
縫い目がおかしいと言うか、縫い目の調節ダイヤルがほぼ機能してません…
綺麗に掃除してから注油し、縫い目の調節ダイヤルが正常な動きを取り戻するまで油をなじませることで改善しました。
メンテナンス中に、下糸巻きをしたときに、同時に針棒も動いてしまう現象を確認しました。
針棒が動いても下糸は巻けるので、あまり気にならなかったのかもしれません…
これも焼き付きが原因です。
はずみ車を分解し固着したグリスを除去した後、これも注油及びグリスアップすることで改善しました。
全て経年劣化による症状です。
全体的にかなりの焼き付きを起こしてたので、油が馴染み音が軽くなるまでフルスピードで動かします。
はずみ車を手で回し、動きが軽くなったことを確認して今回の修理は完了です。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー｜JUKI 職業用ミシン
機種名・型番｜SPUR98スペシャル(TL98SP)
故障内容｜縫い目の粗さがおかしい
修理箇所｜縫い目の調節ダイヤル分解清掃及び注油・送り機構分解注油・プーリークラッチ分解調整・その他全体的に点検及び清掃注油
JUKI公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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